退職代行? 会社を辞める人の心理を理解出来ない上司の疑問
退職代行? 会社を辞める人の心理を理解出来ない上司の疑問
「退職代行」というサービスが流行っているようです。
最近出てきたサービスなので、一部の年配層からは なんでそんなもの使うの? という疑問が出ています。
そもそも会社辞めるなんてという価値観の人にとって、会社辞めることさえも他人に頼むのか! という怒りの気持ちも乗っているようです。
これまでに2回退職を経験した私も、当時代行サービスがあれば使っていたかもしれないなぁと感じていますので、その心理を書いていきます。
退職に関する過去記事:
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退職代行利用者は気持ちが未来に向いている 余計なエネルギーを使いたくない!
退職する人って、もう現職に未練も興味もないんですよね。
そもそも何かしらの不満があって退職するわけなので、その不満が解消されなかった現在の職場からは少しでも早く出たい訳です。
これが進んだ価値観の会社なら、むしろ卒業を成長とか挑戦とか退職することを前向きに応援して背中を押してくれるのですが、今はそんな素晴らしいホワイト企業さんの話はしていません。
人間関係のめんどくさい古臭い説教ジジイが大量にいるブラック企業で苦しんでいる人の話です。
早く気が付いて、新しいチャレンジを決意した人が見ている先は次の職場への貢献です。
多くの退職理由が「職場の人間関係」であることは知られていますが、毎日の仕事をこなすだけで人間関係に問題が起きるくらいの職場です。
「退職します」なんていいだしたら、どんなにめんどくさいことが起きるかなんて、簡単に想像がつきます。
想像ではなく、過去に退職を宣言した人がどれだけ退職日まで大変な思いをしたいかも見ています。
本人の気持ちなど無視した、上司が困るという理由だけのパワハラ的な慰留説得、裏切り者扱いをされた迫害的対応、有給消化なんてできる訳ないですよプレッシャーなどなど。
そんなものから逃げ出したくて退職するのに、最後にフルパワーで嫌がらせの詰め込みなんて受けたくないのです。
退職代行は有料で5万円とかするのになぜ頼むの?
「退職します」と自分で言えば無料なのに、わざわざ5万円も払ってそれを他人に頼むってどういう心理なんだ? というおじさん上司がいます。
それは辞める人が5万円払ってもあなたがコミュニケーション取りたくないダメな上司ということです。
それに気が付いていない時点で、信頼関係などないのですから、あなたが仕事をしてこなかったというのと同じことです。
こういう身もふたもない本当の話をしてしまうと、おじさん上司は怒り出すんですよね。
気分が悪いからと言って怒り出すというのは本当に幼稚で下品なことなのですが、そんなおじさんは世の中にたくさんいます。
退職代行を頼む人にとって、5万円も払う価値があるということは、あなたは相当ダメ上司たったということです。
悩んでいることに気がつかなかった、困っているときに助けられなかった、やりたいことがあってもいい出せなかった、退職することになると面倒なことになると思われた。
ですから、退職するだけなのに、会社でも本人でもない関係のない人に大切な部下の大切な5万円を使わせてしまったことを申し訳ないと思える人でなければなりません。
なんで有料なのに頼むの? なんて疑問を持っている人には誰も本音で相談しません。
退職代行利用する人も退職することに気をつかっている
退職するといい出すと、怒られるのでは? 引き止められるのでは? その後、最終出勤日まで会社にいにくいのでは? 有給やボーナスを引かれるのでは? などなど不安は尽きません。
こんな不安が出る時点で、その職場は問題ありなのですが、大多数がまだまだこんな感じです。
私もいざ退職を決意して、次の仕事が決まった後も、実際に上司に退職の意を伝えるのは気を遣いました。
タイミングを見計らって、時間をもらって、慎重に言葉を選んで、でもしっかり自分の意思は持ってとなると、ヘトヘトになります。
実際に最初の退職のときは強い引き止めにあって、それを断ったので、最後の方はかなり白い目で見られていました。
2回目のときは上司が海外拠点の人事責任者を経験した人で、退職宣言に慣れていたので理解があり、サポートしてくれました。
それでも引き継ぎやなんやかんやと気を遣ったものです。
その後に人事と書類のやりとりがあって、お世話になった人に挨拶を回ってとやっていたら、そりゃ疲れますね。
円満退職なら出来るだけ最後の1日まで貢献したいと思いますが、超絶ブラック企業でいつぶっ倒れてもおかしくないような環境なら逃げたすべきだし、退職代行を使ってでも速やかに距離を置くべきです。
退職代行を使ってみたいというだけの人もいる
特に病んでもないけど、なんとか退職ってめんどくさいので、5万円くらい余裕だから外注に頼んじゃえってノリの人も一定数はいるはずです。
そんな人にはちょっともったいないかなという気持ちもあります。
なぜなら退職してその組織でのキャリアが終わるとしても、本人のキャリアは一生続いていく訳なので、なにかしら前職の人脈が役立つこともあるかもしれませんし、退職の手続きを誠心誠意やりきったことがあとに自信や責任感になるかもしれません。
まぁ、それをいうと退職代行を使ってみることもまた1つの経験則で、役に立つ可能性もあるのですが、退職ってそんなに頻繁に経験できるものでもないと思うので、なんとなくいいかなというノリで決めないで、自分に何かプラスになるように立ち回るのがいいですよ。
退職代行を使う人の心理ブログ まとめ
退職代行サービスというのは、求められて生まれてしまったサービスです。
こんなビジネスが必要にならない、シンプルに誰もが好きな仕事を自由に選べる社会がいいですね。
おじさん上司も一社だけで一生を終えるお百姓さん的なワークスタイルから抜け出して、現代の働き方にシフトするきっかけにしてはどうでしょうか?
ここで文句を言いつづけるおじさんであるか、新しいチャレンジを初めてみるかで、人生変わりますよ。