ヒロキブログ

サラリーマンのキャリア戦略

モテるオジサンが「外国人は家族を大切にする」と言わない理由

モテるオジサンが「外国人は家族を大切にする」と言わない理由

 

f:id:hirokionlinex:20191010075404j:image

 

日本の大企業でサラリーマンをやっています。

 

今の世の中ではどんなお仕事でも外国とのつながりなしでやるのが難しいくらい世界はひとつになってきています。

 

私はもともとグローバルな仕事がしたいという思いがあって、そういうお仕事を選んで来たわけですが、日本人マインドってなかなか変わらないものだなと思わされることがあります。

 

例えばどんなにグローバルな仕事をやっていても、日本のサラリーマンって仕事に全てをかけるみたいな根性論って少なからず残っていますよね。

 

私はもう15年前からそんな空気感に疲弊してるのですが、まだまだ変わらないそんな体質に疲れてしまっている同じような考えの方に向けて思いの共有と、それの何がダメなの? というおじさんに向けたメッセージとしてこの記事を書いています。

 

この記事を読み終わったときには、昭和おじさんも「なるほど、そういうことなら変わらなきゃダメだな」と思ってもらえたら嬉しいです。

 

「外国人は家族を大切にする」という言葉の闇

 

自分の所属する組織のなかで、ドイツの事務所を作って、ドイツ人を採用する話を進めていました。

 

いろんな仕事の内容の整理をしつつ、生活環境の話もしていました。

 

そんなときに「ドイツだったら仕事の後のビールは美味しそうですねー」という話になって、あるオジサンがいいました。

 

「まぁでもドイツ人は家族を大切にするから、職場の宴会とか来ないよねー」

 

これサラッと言ってしまってますけど、めちゃくちゃ怖い話です。

 

まず「ドイツ人は家族を大切にするから」という言葉は裏を返すと「日本人は家族を大切にしないから」ということになります。

 

もう少し深く翻訳すると「日本人は職場の人間関係を優先するから」という感じです。

 

私はもちろんそういう人がいてもいいという考え方ですが、このおじさんの話の文脈は、「ここにいるみんなが考えているように、日本人である私たちは職場の人間関係を優先するから、家族との食事よりも、仕事帰りの会社の人たちとの飲み会を優先するのが当たり前だもんねー、ドイツ人って日本人と違うよねー」という大前提の元で話していたので震えあがりました。

 

日本人も家族を大切にするし、職場が全てではない

 

大企業にぶら下がってのんべんだらりと無意識に「倒産するわけない」「クビになるわけない」「収入は約束されている」とか勘違いしているおじさんの仕事というのは20年前から変えられません。

 

朝から晩まで仕事して、夜中までみんなで飲むというサイクルが、そのまま「仕事をする」というのと同じ意味になっています。

 

働き方改革とかどれだけやっても、宴会のスタートが早くなるだけで、仕事にフルコミットしていることには変わりません。

 

それが美しい姿と信じてやまない人たちにとっては、平日の晩ごはんまでに家に帰っているなんて仕事してない人間のすることだし、土日だって半ドンとかやってたからみたいに仕事に来たいし、なんならパソコン持って帰ってずっと仕事してるんです。

 

仕事をモリモリやってきた世代の人には仕事はドラッグで、ないと困るのですから、そういう人はそういう好きなことで埋め尽くされた人生を歩めば良いのです。

 

でも私のように家族のことしか考えていない(たまには少し仕事のことも考える)人もいるし、早く仕事を終わらせてブログを書いて副業したい、スキルアップしたいという別の形の仕事に熱心な人間もいます。

 

それにある日リストラしたり、理不尽な異動をしたりする職場と違って、家族は死ぬまで助け合う強く大切なネットワークです。地元の親友たちとかもそうですね。

 

そういうコミュニティを持っている人にとって、キャリアパスに繋がらない転勤命令とかナンセンスです。

 

なぜ住む場所まで会社に従わねばならんのだと。

 

家族の形が違ってきていることを理解して話そう

 

40代後半のおじさんたちは、もともと全然モテなかったので、今の職場で一般職の女性と結婚したケースが多いです。

 

そうなると大企業の男であるオレ様は、専業主婦の嫁さんに生活の面倒を見てもらう代わりに、仕事でバリバリ稼ぐのが「家族を大切にすることだ!」と本気で信じているし、奥さんもそんな感じなので誰も教えてくれません。

 

でも今の20代後半の人たちとかだと、もちろん女性もフルタイムな正社員としてバリバリ働いてキャリアを積み上げているし、男性も家事も育児も当たり前にするし、家族が同じ時間をたくさん過ごすことに価値があるし、後ここから1番大事なのですが、

 

「実力があれば会社だけではなくて、別の収入源があるから、会社に生活をコントロールされない」という人が増えています。

 

これまでのビジネスモデルが成立したのは、サラリーマンって結局、生活の基盤となるお金を会社に全てコントロールされてきたからですよね。

 

そんな状態って、そりゃマネジメント楽ですよ。

 

上司が何やっても部下はやめれないです。

 

だって生きていけないから。

 

でもこれが「副業禁止!」って言われて、「分かりました、残念です。会社員の方が副業なので辞めます」という状況に変わってきてますね。

 

仕事のやり方が変わらないうちに、家庭の形は変わって来ています。

 

「外国人は家族を大切にする」という言葉の闇のまとめブログ

 

「外国人は家族を大切にするからねー」なんてなんの疑いもないし職場で発言するのは本当にやめた方がいいです。

 

それはすなわち「自分たち日本人は家族を大切にしてないわけじゃないけど、基本的に仕事優先で、それが1番で、もちろん奥さんもそれを分かってくれてるからねー」みたいなことです。

 

そんなのは昭和おじさんだけの世界の話で、40代、50代までです。20代30代には通用しません。

 

そりゃもうフルタイム2人分で3000万円くらい稼いでたらその領域は分かりませんけども、1馬力で1000万円位とかだったら、600万円の共働きの暮らしが良かったなぁという奥さんも少なからずいるはずです。

 

結婚した20年前と奥さんが同じ気持ちかなんて分からないのですから、時代に合わせて思考回路をアップデートしていかないといけません。

 

変わるなら今しかありません。

 

是非とも職場で堂々と家族が大好き、家族が1番といえる人になってください!

 

絶対にそんな人の方がカッコいいです!

 

Copyright 2018 hirokionlinex All rights reserved.