上司の普通は部下の普通じゃない! 使ってはいけない言葉
上司の普通は部下の普通じゃない! 使ってはいけない言葉
働き方改革をガッツリ仕事で推進していますと、それ以前の問題によく遭遇します。
ほとんどの問題はコミュニケーションにつながるのですが、いろんなアンケートをとってみて、世代間ギャップを大きく感じたことがあります。
それは若い部下のコメントに多くありました。
「普通は〇〇だから」とか言わないでほしい。
これ私はウンウンとなったのですが、昭和オジさん世代の上司の方々には全く刺さらなかったんですね。
これを深掘りしていきます。
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上司の普通って何? 昭和オジさんの普通なこと
40代後半から50代のいわゆる大企業における「上司」というポジションについている人たちがいます。
彼らって、もはや変えられない価値観とか、洗脳された習慣とか、変えられてしまっては困る嫉妬とか、いろいろ大変なことがあるんですね。
学生時代をケータイ無しで過ごして、パソコンがないFAXの時代から社会人をスタートしているわけです。
会社組織に時間を捧げることで給料を得てきているので、それが生き方として「普通」でないと自分を否定されるので困るんです。
満員電車に揉まれて、深夜まで残業して、上司のご機嫌をとって、我慢に我慢を重ねて、やっとこさあの上司のように接待費を使いまくれるステージにあがった! みたいな大企業生活習慣病みたいなのがあるのです。
これを「普通」の仕事スタイルだと部下に分かってもらえないと困るのです。自分の捧げてきた20年がただの我慢になってしまうからです。
部下は上司の命令に従う、めんどくさい仕事は全部部下がやる、有給なんてとらない、残業しまくってやる気を見せる、毎日でも宴会に付き合い、安くて騒いでもいい店を探し、酒を誰よりも早く注文し、1番に灰皿を持ってくるのが「デキる部下」の普通でないと、上司は困るのです。
でもそれって、その先に企業の自然成長があって、特に専門性を高めなくても、年齢を重ねたら給料は増えるし、住宅手当もあるし、配偶者手当もあるし、接待費も自由に使えるし、それからそれからととにかく会社に仕えることが安定収入を得られる前提の話ですよね。
今のいばり散らしている勘違い上司の方々は、企業の業績が傾いて、部下ももれなく給料が減ったときに、その部下に自分の給料から減った分を渡す覚悟はありますか?
オレ様に従えとかいいながら、本気で守る気概がありますか?
そんな気もない人に「普通」なんて言葉を使って部下をコントロールする権利はないですよ。
部下の「普通」って何? 上司が知っておかないといけないこと
平成生まれの人たちは子供の頃にバブル崩壊してあるので、さほど日本の盛り上がった好景気の時代の実感がありません。
基本的にかつてお金のあった国がだんだんと推移していく様を見てきています。
企業に対しても同じ見え方で、かつて世界を驚かせたメイドインジャパンのメーカーも、時価総額世界トップレベルの銀行も、みんな赤字でみんなリストラです。
企業に仕えたけど、報われなかった人たちをたくさんみてきています。
大企業にリストラされて、出来ることが「リストラ撤回を求めるデモ」になっているスキルのない人たちをみて、怖いなと思うのが平成の人たちの「普通」です。
企業に人生の舵取りを委ねず、自分自身の幸福を追求するのが「普通」ですし、守ってくれない上司なんかより、守ってくれる家族や友達と生きていきたいので、転勤なんてあり得ないのが平成の人の「普通」です。
そもそも平成の人は「普通」という言葉をあまり使いません。
なぜなら「普通」という感覚がほとんど存在しないからです。
人それぞれということを知っているからです。
「普通」ということが普通ではないと知る
偏差値の高い大学をでて、有名な企業にはいり、家を建て、車を買い、40年勤め上げるのが昭和オジさんの普通です。
これが最も効率の良い生き方だったからです。
18歳までの鬼努力がパスポートとなり、その後は我慢さえ続ければ、大学受験以上の努力なくして、ベーシックインカムを獲得できたからです。
平成では全部異常ですよね。
大学を出るかどうかなんて本人次第
有名企業かどうかではなくて、何をしたいか
家なんて買わないし建てない
車なんていらない
40年も同じ会社に勤めるとか狂気
平成の普通は昭和の異常です。
なんなら人によってみんな考えなんて違います。
ですから「普通は〇〇〜」なんて口ぐせのようにいう人は、信用できない人なのです。
「普通は〜」は使うな! 「私は〜」にすれば良い
「普通は〜」とあたかも相手がおかしいような言葉使いは失礼です。
あなたの価値観はあっていいので、「私は〜」といいましょう。
一気に責任感のある言い方になります。
働き方改革はコミュニケーションから!
エンジョイ コミュニケーション!
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