奥さんが家計をコントロールしているウチでありがちな誤解。
奥さんが家計をコントロールしているウチでありがちな誤解。
ある本を読んでいて、いろんな家計の管理方法が書かれている中、お父さんは給料を全額渡して、奥さんからお小遣いをもらうタイプの家庭で、奥さんのこんな気持ちが書かれていました。
全て任せているからって、節約について考えないなんてズルイ。お小遣い減らすわよとやんわり脅迫してやればいい。
この文脈には多くの危険があります。
まず、お父さんが奥さんに全額給料を渡すことを自分から申し出たのかどうかです。そして奥さんが毎月の給料をどのようにつかい、使い道についてご主人の意見を聞く耳を持っているかということです。
一方的にご主人が家計を奥様に任せて、自分は十分な額のお小遣いを確保しているので、あとは悠々と家事も育児も奥さんに任せて、毎週ゴルフと釣りに行ってまーすという家と、
もともと家計のコントロールは主人としてお父さんがやるという考えがあったのに、有無を言わさず給料全額もってこい! 明細も耳揃えて出せ! お小遣いは何もかも全て込み込みの2万円じゃ!、こどもとは毎週遊びに出かけろ! お母さんには毎週ケーキを買ってこい! 会社の付き合いの宴会を断るような人間になるな! 冠婚葬祭も病院もクレジットカードの年会費ももちろんお小遣いで払え! お母さんが毎月使っているお金については一切口をだすな!
とかいう家では前提条件が全く異なるからです。
2万円生活で節約について「協力してほしい、努力してほしい」と言われると、本当に疲弊して消耗していきます。
家事もバリバリやっているしファイナンシャルプランナーの資格も取って専門知識も持っています。その上で日々、雑に扱われ機嫌の悪い家で過ごしているのです。
各家庭によってレベル感はそれぞれにしても、お金に関しての夫婦間の関係性というのは少なからずこんな環境で、とても安心できていないお父さんはたくさん世の中には存在すると思います。
そんな背景の中で、お父さんはズルイとか、お小遣い減らすわよと言えばいいとかいうアドバイスを本に書いてしまうというのは、ある場面では家庭崩壊のトドメを刺すリスクさえあると思いました。
本なんてもちろん読んでる自分が選んでいるものだし、あくまでも参考程度にすればいいものなのですが、奥さんに対して書かれた本で、旦那さんとのお金についてこうすればいいという内容の本は、特に慎重に書かれなければ危険という話です。
お金については各家庭の中でもご主人と奥様で全く考えがあっていないということを大前提としていなければなりません。
間違っても「ほら、この本に専門家が書いてるじゃない」なんていうアプローチが起こり得る状態はリスクが高すぎます。
本を書く方にも読む方にも、お金の話は慎重に慎重を重ねて、リテラシーを高めた上でやってほしいという切実なお願いでした。
オトンは今日も、何振り構わず必死で頑張ります!
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