就活で落ちるES(エントリーシート)は決まっている
就活で落ちるES(エントリーシート)は決まっている
新卒の就活の時期です。
毎年学生さんの就活相談に乗りますが、もう15年前の自分の新卒のころとあんまり変わっていません。
それはそれで企業側も工夫しろよって思いますが、一方で同じ質問をするということはそれくらい大事なことでもあるんだろうという気もします。
自分も何度か転職活動をして、採用する側として面接をやって、「あー、これは確実に落ちるな」というESのパターンは見えてきたので書いていきます。
就活で落るES 【エピソードがひとつ】
多くのESが、自己PR、学生時代頑張ったこと、志望動機とかの最低3つくらい書く項目があります。
この3つ全部が同じエピソードの人がいますが、それでは落ちます。全部、体育会の部活動頑張りましたという内容。
これだと何枚もES見比べている採用担当者からみたらインパクト薄いですよね。
「この学生さんはやる気あるのかな?」ってなりなります。
本気でその企業に入りたいと思っていたら、なんかエピソード絞り出す努力をするはずなんです。
そして面接官が面接しやすいように、質問するときに聞きやすいエピソードを用意するんです。
そういう本気度とか、相手への配慮、想像力、努力が足りないとみられても仕方ないのが全部同じエピソードで固めたESです。
気がついていない必ず売りになるエピソードが貴方にはあるので、粘り強く考え抜いてください。
就活で落ちるES 【質問と内容があっていない】
自己PRには自己PRを、志望動機には志望動機を書かなくてはいけません。
これが一致していないESは落ちます。
論理的にコミュニケーションできる気がしないからです。
自己PRの欄に、なぜこの会社で働きたいのかを書いている人がいますが、それは志望動機です。
志望動機に、自分が頑張ってやってきたことを書いている人がいますが、自己PRです。
それは仕事を始めた後も、自分の言いたいことから話し始めてしまう人という説明をしているのと同じです。
お客さんが商品の機能を聞いているのに、値引きキャンペーンの話をしてしまう人になります。
上司が先週の売り上げ結果を聞いているのに、自分がどれだけ頑張って仕事をしたかを延々と話す人になります。
そんなESを書く人に限って、「コミュニケーションが得意です」とか書いてるので、なかなか怖い話です。
問われている質問を細部までじっくり読み込んで、その質問にズレなく答える文章を考えましょう。
分からなくなって悩んだら必ず誰か別の人に、出来れば社会人に見てもらって添削を受けましょう。
大学の職員の方でいいので、協力してもらえそうな人のチカラを借りましょう。
就活で落ちるES 【未来の仕事とつながっていない】
エピソードが豊富で、質問にあっていても、落ちるESは落ちます。
就活活動のESになっていないのです。
ここで学生さんがよく間違って理解されているのですが、エピソードのインパクトの強さは重要ではありません。
就活のESになっているかどうかが重要なんです。就活のESというのは書いている内容が、未来の仕事につながっている必要があります。
エピソードのインパクトで勝負したくて、バイクでアメリカ横断した話をしてもいいですが、次のESで自転車で世界一周した人が出たら単なるフリにしかなりません。
それより近所のお弁当屋さんのバイトで、接客時間を2分15秒からから1分45秒に短縮した話の方が仕事につながります。
課題を見つけ、工夫するポイントを探し、自ら行動し、お客さんを喜ばせた、自分の職場の売り上げも上げた、そういう小さなことでも働く喜びを感じられた、そんなエピソードは仕事につながる話です。
これが就活で話すべき再現性であり、思考と行動の証明です。
もちろん自転車世界一周のガッツや行動力はインパクトある実績なので、それが意味ない訳ではありません。
その行動を生配信してスポンサー料もらったとか、毎日ブログ更新してアクセスだけで滞在費を賄ったとか、自身の体験を儲けることに繋げられていたら最強のエピソードになり得ます。
単なる遊び大好きな人か、稼ぐ嗅覚や、努力する力があるかが知りたいのです。
まとめ
落ちるESはとにかく人に見てもらっていません。
誰か一人でも社会人に添削してもらっていたら、こんな内容で出してこないよなというのが多いです。
そのとき、採用担当者は「この学生さんは、自分のESを人に見てもらう一手間をかけられない人なんだな」と評価します。
逆にガッチリ書き込まれたESは、何人もの人に叩かられて仕上げてきたなと分かります。そんな人なら、一緒に働きたいなと思います。
どんな人でもいいESが必ず書けます。
ES落ちしないで、面接で勝負してください。