日本人が外国人の前でプレゼンするときに気をつけること
日本人が外国人の前でプレゼンするときに気をつけること
先日自分の働く会社の海外拠点のメンバーをたくさん集めて、全社で「グローバル会議」なるものがありました。
二日間かけて議論をした後に、社内の役員に結果をプレゼンするというものだったのですが、そのときに気がついたことを書きます。
日本人はプレゼンをしたくないという概念を壊す
参加していた欧米人と話していると、日本人のイメージはとてもシャイで人の前で話したりするのが苦手で、欧米人との集まりになると日本人だけて固まって隅っこにいると言っていて、ほぼ正解ですということで盛り上がりました。
それを聞いた私はこれってその逆をいけばポジションとれるなと分かったので、そのミーティングの結果をプレゼンする人を決めるときには真っ先に手をあげました。
参加した欧米人からは「日本人って人前でプレゼンするのとか苦手じゃないの?」「特に自分の会社の役員の前で話すのって嫌がるんじゃないの?」「お客さんへのプレゼンはいいけど、上司へのプレゼンは欧米人だって嫌だよ」みたいな意見がありました。
すでにこの段階で自分のポジションは確かなものに出来ているのですが、ポイントはもう一つあってこれが自分の会社のグループの話というところです。
つまり欧米人がたくさんいる中で、自分が代表してプレゼンしますよと手をあげたのが同じ会社の日本人であるということで、欧米人にとって少なからずこの日本企業には骨のあるやつがいるな、この日本企業に所属していて間違いないなという印象を与えることができるので、彼らのエンゲージメントを高めることができるのです。
日本人が欧米人にプレゼンするときは下駄を履かせてもらえる
あくまでもグループ会社の中の話ですが、基本的なグローバル共通理解として、日本人は英語が苦手であるという認識をされています。また人前でのプレゼンもしかりです。
そうなると人前での英語のプレゼンとなると日本人が逃げだしたい環境がフルコースで整っており、大概の日本人はそのリングへ上がろうとはしません。
そういう特性を日本企業に属する欧米人はかなりブレなく知ってくれています。そこにインパクトを与える勝機があります。
テコの原理なのですが、悲しいことに日本人が英語で人前でプレゼンするのが苦手という基礎認識のおかげでハードルは下がっています。
どういうことかというと、人前で発表するとおうことか、英語で話すということか、いずれかを出来ただけでも、ちょっとやるやんっていう評価をもらえることがあります。下駄を履かせてもらっているという状況です。
合わせ技で、英語で社内の役員に向けてプレゼンするというのは欧米人から見ると、変わったやつだけど、オモロイやつもいるもんだと一目置いてもらえるのです。
まとめ
英語を話すことも、プレゼンすることも、失敗経験なしでは上達はあり得ません。
とちらも自然にそんな機会がやってくることもなく、手をあげる回数が、そのまま上達機会の回数になります。
どんなことにも言えるのですが「誰かやりたい人ー?」っていう状況で、ちょっとでも興味あるなら迷わず手をあげたほうがいいです。
やりたくないことまでしなくていいですが、周りの様子を見て、誰もいなかったらやってもいいかなという手の上げ方は成長の伸び率の低いやり方です。
英語を使う機会、人前で話す機会が目の前にあるなら、私は必ずそのチャンスを取りに行きます。
絶対にチャンスを掴む! という考えを持っている人が幸運を味方にできると思います。