ママ必見! パパがこどものピアノの発表会をかじりつくほどに集中して観るようになる3つのワザ!
ママ必見! パパがこどものピアノの発表会をかじりつくほどに集中して観るようになる3つのワザ!
娘がピアノを習い始めて1年、はじめての発表会に行ってきました。
ピアノの発表会なんて、自分がこども時代に妹の発表会に行って以来なので、25年ぶりくらいです。
授業参観同様に、ジャケットに革靴、加えてポケットチーフもして、ノリノリで観に行ってきました。
会場はプロの方もライブをやるような、しっかりしたホール。
500人規模の収容力で、学校単位ならともかく、町のピアノ教室の発表会としては本格的です。
もともとミュージカルやお笑いの観劇が趣味の私にとっては、こうした会場の中に入れるだけで、ワクワクします。
ところがちょっと違和感を感じる場面がありました。
それは、こどもたちについてきているパパたちが、まだ始まってもいないのに、なんだか疲れているのです。
ある人はパソコンを広げてお仕事をしているし、ある人はティーシャツに短パンという夏の部屋着できているし、始まる前から寝ている人もいます。
日常のお仕事が大変で、また明日からというときにぐったりするお気持ちはとってもよく分かります。
でも一年に一回の発表会で、ちょっともったいないかなという気がしました。
一方で、ママたちは戦々恐々としています。
絶対にパパはそのセレクションに関わっていないだろうなというアイドル並みのキラキラふわふわドレスを入念にチェックしています。
何回も何回もスプレーで髪型を直しているママもいます。ママかなと思ったら、おばあちゃん(めっちゃ若い!)のパターンもあります。
「何時に控室に行くの?」「背筋は伸ばして!」「足は閉じて!」と軍隊ばりにスパルタ指導です。
パパたちは「こどもの思い出つくりなんだから、そんなにガミガミやらなくていいだろ」とむしろちょっとイラッとしています。
そのパパの感じを見て、ママはまたちょっとイラッとしています。
あー、怖い怖い。。。
こんな状況はここだけではないかもしれません。
そんなときにこんな方法試してみてはいかがでしょうか。
3つのコツをご紹介します。
パパがやる気になる裏技その1 「プロカメラマンに任命せよ」
こどものイベントにおけるパパのお仕事ナンバーワンに大昔から君臨し続けるカメラマン。
これは確かに理にかなっていて、機械系は確実に男性が得意ですし、パパもきちんと役割を果たしているという満足感が得られます。
むやみに夫婦で会話して、ピリつくこともありません。
前日から「今回も我が家の家電のプロが、上手にビデオ撮ってくれるよ! ママがやったら、ブレブレになるけど、こういうのはホントにパパが器用だから!」と
こどもの前で一言いっておけば、パパのモチベーションは爆ハネです。
女性にとって機械の操作は苦手でも、男の操作なんて朝メシ前です。
パパがやる気になる裏技その2
発表会開催のコスト構造を分析させよ!
パパは普段ビジネスマンとして厳しいコスト管理に追われています。まったくお金のことを気にしないでできる仕事はなかなかないはずです。
ママが「私は世の中の厳しさをあまりよく分かっていないので・・・」というトーンで聞いてみれば、鼻高々で分析を始めるでしょう。
「参加費が9,000円ということは50名の参加で45万円の収入、会場費が30万円、花代が3万円、お土産代が2万円、写真代は後日請求かなぁ、いやいやピアノの調律に追加費用がいるかもしれないし、証明や音響さんも会場費に含まれるのかどうか、先生の日当もあるし・・・。」
パパに考えさせたら永久にやっています。バンバンお金を使っていくママと違って、こういう視点でものごとを考えられる自分は優秀だなぁと酔いしれることが出来るのです。男とはこんなことで幸せになれる簡単な生き物なのです。
そのうちに「あのウチは姉妹で参加しているから大変だなぁ」とか「よそのお子さんの衣装はすごいけどいくらくらいするんだ?」とか「あの家にはアップライトピアノがあるのかな、まさかグランドピアノ? どんな家なんだ??」とかお金関係の分析は膨らむばかりです。
単なる妄想なのですが、それをあえて「分析」と言ってあげたら、パパの自尊心はくすぐられ、気がつけば全然知らない子供のことも真剣に見ていたりいます。
パパがやる気になる裏技その3
ピアノがなぜ脳によいのか説明させろ!
「ほんまでっかTVとかにでてる脳科学者の澤口俊之先生が“学術的に証明されている限りにおいて、ピアノほど脳にいい習い事はない”って言っているって聞いたんだけどなんでだろうね? 別にあの先生はアーティストじゃないし、音楽とか詳しくなさそうだけどね?」とパパに聞いてみましょう。
「そりゃ指先と脳はつながっていてその神経強化になるし、楽譜を覚えるのは外国語みたいなものだし、繰り返し練習していくことは忍耐力もつくし・・・」と自分があたかも脳科学者になったかのように解説を始めるでしょう。
ママから追加で効果的な質問をはさむとなお効果的です。「両手がちがう動きをすることとかも関係あるのかな?」
パパはもう学者気分です。「そりゃそうだろうね、同時に足も使うし、もちろん耳も使っているから能へはかなりの刺激があるはずだよ」
最後にママからちょっとネガティブな見方も入れておきます。「まぁでもいろんな学説があるから、ピアノさせとけば勝手に脳が発達するって訳でもないよね」
パパは猛烈に共感してくるでしょう。「そうそう、学者といってもテレビに出るような人はスポンサーとかも意識しているし、偏った考えの人も多いからね」
これでパパの「科学的情報をベースに同意するところはしっかり聞く耳を持てる人間性があり、且つ批判的にみる鋭い客観的な視点も持ち合わせている見事なバランス感覚の自分はすごい」という自分天才欲求が完璧に満たされます。
もしもママがストレートに「ピアノは脳にいいらしいよ! 澤口先生がいってたもん」なんて言ったら、パパは「はぁ? あんなんウソばっかりだよ、わかってないなぁ、金儲けのためには何でもいうよ」と全否定で返してきますので必ずけんかになります。パパは自分よりほかの人がすごいという前提で話をされるのが許せない、子どもよりも子どもな生き物なのです。
終わりに
さて、次回の発表会にむけて気持ちの準備は出来たでしょうか?
パパは相変わらず、受験の役にも立たないピアノに毎月高い月謝を出してやっている、月謝はともかく毎月の楽譜代はなんであんなにするんだ? なんで先生はなんの責任もとれないのに本物のピアノを買え買えと自分の都合を押し付けてくるんだ? という不満を必死で飲み込んでニコニコしていませんか?
そんなパパにママからコトバで「こどもの努力の成果をみて」「きちんと今日までの過程をほめてあげて」「これからもやる気のでるアドバイスをしてあげて」と言われても、うるさいなぁ分かってるよとうんざりされるだけです。
なんならママこそ「1箇所間違えたのが惜しかったね」とかパパが一番言いたいけど言わずに我慢した一言を言っていたりしませんか?
主役である子どもを輝かせる為に、パパママで気持ちをひとつにして、こどもの未来を真剣に応援してあげたいものです。
音楽センスのないパパに、発表会を全力で楽しんでもらう為に、3つのコツをご紹介しました。
こうしたコツを交えながら、家族で日常からコミュニケーションを深めて、戦略的に習い事を楽しんでいただきたいという想いで書きました。
世の中にはパパが一生懸命働いて稼いできたお金を、ママが勝手に子どもの習い事につかって本当に困るという考えのパパもいます。
ママの一生懸命な気持ちとパパの一生懸命は気持ちを少しでも重ね合わせて、子どもにセットで伝えていけるようなそんな工夫のきっかけになればうれしいです。