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西野亮廣さんの『新世界』は"生き方の教科書"だ。

【書評】西野亮廣さんの『新世界』は"生き方の教科書"だ。

 

キングコングの西野亮廣の新刊『新世界』が売れまくっています。

  

新世界 [ 西野 亮廣 ]

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感想(2件)

 

西野亮廣さんの『新世界』は優しい。

 

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売り方のうまさもあるけれど、その内容の新しさに対して、文章の読み易さがウケている理由だと思います。

 

タイトルにもある通り西野亮廣さんは新時代を切り開くスター的なポジションにいます。

 

一般人では遠く及ばない才能と行動力で未来を作っている感じが、そんなに西野さんを知らない人にもそろそろ伝わってきているのではないでしょうか。

 

『魔法のコンパス』や『革命のファンファーレ』といった過去のビジネス書と比較しても、本質的には今回の『新世界』はレベルが高いです。

 

レベルというのは西野さんが実行しているアクションが年々レベルをあげているということです。

 

そうなると普通に考えると今まで以上に最新作は理解不能になるはずです。正直、私は落合さんの本は半分くらい理解できません。

 

でも『新世界』は違います。

 

あまりにも複雑なレターポットの話も、諦めずに丁寧に説明してくれています。

 

理解できない読者層を置いていかない最大限の配慮と優しさを感じます。

 

落合さんが優しくないということではなくて、先を行く層に向けた本は先を行く人に売れます。

 

先を行きたいけど、理解できるレベルで知りたい方には『新世界』は最高です。

 

西野さんの本を読む人は、堀江さんの本を読む層とリンクする気がしますが、堀江さんよりちょっと優しい文章に感じます。(自分でかいてるからかな?)

 

お笑い芸人という「人を笑わせたい」という根底にある欲求と、コトバを紡ぐことが生業のプロの部分が細部に宿るのではないでしょうか。

 

西野亮廣さんの『新世界』はお金の本質を書いている

 

『新世界』にはお金の話がたくさん出てきます。

 

お金という生きる上でものすごく大きなウエイトを占めるものに対して、私たちはあまりにも無知です。

 

なぜお金の話をするのが良しとされないのか? というところから『新世界』には書いてあります。

 

その上で今までのお金とは何か?

これからのお金とは何か?

これからどうすればいいのか?

 

西野さんは何をやり、どうやってお金をつくり、使うのか。

 

すべて理論と実績をセットで書いてくれています。

 

学校ではお金の話を教えてくれません。

 

会社でも社員に都合の良くなるお金の話は教えてくれません。

 

先生や経営者にとって本質的なお金の話は、都合が悪くなるからです。

 

そもそもお金の話をきちんとできる先生や経営者がいないというのもあります。

 

自分の「お金観」を考える上でも『新世界』は人生の教科書になります。

 

西野亮廣さんの『新世界』はイジメについても書いている

 

お金に続く学校で教えてくれないイジメの話もご自身の体験をもとに書かれています。

 

スピード出世で迫害を受け続けた話や、戦略的にポジションを取りに行ったら同調圧力に苦しんだ話も赤裸々に書いています。

 

ご自身のリアルな苦しみは本書に書かれたこんなものではないのでしょうが、愚痴にしないで、今頑張っている人への応援メッセージとして書かれています。

 

全ての人が西野さんのように強く戦えなくても良くて、苦しければ逃げればいいとも言ってくれます。

 

でも負けるのはあなたが弱いからで、強くならなきゃと、温かくて厳しいホントの話もしてくれます。

 

ある時期に日本国中で西野を叩いて良いという雰囲気ができた頃、デビュー当時からキングコングのファンの私でも、西野ファンを公言するのをためらうことがありました。

 

あの体験は他人である私でも怖さを感じていましたから、本人の肌感覚たるや想像を絶するものがあります。

 

西野亮廣さんの『新世界』の一番のハイライトは失敗していいというメッセージ

 

学校では教えてくれないことばかりを書いている『新世界』ですが、一番のハイライトは失敗していいというメッセージです。

 

これは日本の学校や企業で教えてくれないテーマの中でも根が深いものだと思います。

 

大金をかけた戦略で、たとえ結果が出なくても西野さんは「このアクションでは結果がでないというデータが取れた」という解釈をするのです。

 

なぜならばそのチャレンジが過去に誰もやったことがないようなスケールのものだから。西野さんだでなく、他の人にもそのデータは役に立つから。

 

組織のトップにこの考えがあるかないかで、仕事のクリエイティビティは大きく変わるし、楽しさも全く違ってきます。

 

西野さんは次々とチャレンジしていて、いくつかの失敗もあるのですが、チャレンジのレベルが振り切れていて、誰もやったことのないものなので、たとえ思った結果にならなくても、それが新しいデータという結果になるのです。

 

まとめ

 

『新世界』のメッセージはひとつ

 

「行動せよ」です。

 

堀江さんも、箕輪さんもみんな同じことを言っています。

 

文才があるからベストセラー作家なのではなくて、圧倒的な行動力があるから、その内容が本になり、売れるだけのこと。

 

この本は内臓をえぐられる感じで、魂を突き動かしてくれます。

 

読んでで満足するのが99.9%の一般人。

読んで思い切った行動を起こすのが0.1%の振り切れた人。

 

私は0.1%になりたいです。

 

振り切れた人生で、大失敗しても「これじゃダメなんだなーっガハハ」って笑える人生を生きたいです。

 

子どもたちにも読ませたい本です。

 

『新世界』はお近くの書店で。

 

 

終わり

 

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