どうやって売ろうか悩んでも売れない理由
どうやって売ろうか悩んでも売れない理由
お客様を相手にしていると商品なりサービスなりを販売することになりますが、なかなか売れませんよね。
直接のお客様を相手にしていなくても、会社に勤めていたら関係する他の部署の人に動いてもらうことも同じです。
ブロガーのような個人で活動されている方も全く同じですね。
この中には真剣に「どうやったら売れるか?」と考え抜いて苦しんでいるかたもいます。
ではなぜ売れないのか?
それは「売ろう」としているからです。
おいおい! 売ろうとしなければ今のままで成果出るわけないだろ! ってなりますよね。
それはその通りなのですが、悩んで考えるべき方向性の話です。
「売ろう」とするのではなく、「買っていただく方の悩みを解消する」のです。
私が売るのではなく、お客様が買う
自分の都合から見る景色と、相手の都合から見る景色でずいぶんと見えるものは変わってきます。
あなたもひとたびお仕事を離れると、立場が逆転して、買う側になりますよね。選ぶ側です。
何かを買うときって、その商品を売っている人が、どれだけ売りたいか? では買いませんよね。
あなたがどれだけ欲しいかで買うはずです。
ですから売る方も相手が買うことを常に頭に入れておかないといけません。
「売ろうとするってことは、買っていただこうとしているのであって、お客様のことを考えていないわけないだろ!」みたいに怒り出す人がいます。
そんな風にプンプンする時点で自分のことにしか興味を持ててないんですね。
気に入らないことがあるとすぐに怒るというのはとても下品です。
そういうところがお客様が買わない理由かもしれないのにです。
大事なことは、「お客様の悩みは何か?」に徹底的にフォーカスすることです。
お客様の悩みを紙に書き出す
売り物の売り方や、関係者への仕事の依頼の仕方や、ブログの読者の増やし方をその切り口で悩んでもなかなか成果は出ません。
売り物のお客様となる方の悩みは何か?
仕事を依頼したい相手の悩みは何か?
ブログの読者の悩みは何か?
すべてはここからスタートしないといけません。
そして面倒臭がらずにそのすべてをきちんと紙に書き出すのです。
情報の整理整頓が出来ないと、正しい方向で考えをまとめていくことが出来ません。
なんとなく頭の中で考えていると、真剣に悩んだ気持ちになり、頑張って努力した気になりますが、疲れたほどは成果が出ません。
それはこういう面倒くさいいちいちをすっ飛ばしているからです。
「お客様第一なんて分かってるわ! お客様の悩みを考えることなんて当たり前にやってる!」と騒ぐ人に限って、整理して書き出したりしていません。
想像出来得るすべての悩みにひとつひとつ丁寧に解決策を考えて、本気でそれを伝えようとしていなければ、自分以外の人の行動を変えるとか、お金を使わせるということはまず無理です。
上手くいかなかったことも書いていく
お客様の悩みは徹底的に書き出しました。
100でも200でもとことん書き出しました。
そしてその解決策も100 × 100くらい考えて書き出しました。
順番に実行していきました。
さぁ、ここまでですでにかなりのレベルアップをしているはずです。
全く成果が変わっていないということはなかなかないはずです。
でもこれでも何も変わらないこともあります。
ビジネスは絶望の連続です。(笑)
何度挫折しても諦めなかった人だけが勝ち残れます。
上手くいかない場合は、上手くいかない理由を徹底的に考えて書きましょう。
お客様の悩みは正しく捉えていたか?
その解決策は正しいものだったか?
解決策の提案の仕方は最適だったか?
何が良くないかお客様に問い合わせたか?
100の悩みに100の解決策があれば、たとえ全部空振りしても、100の試験結果データは残ります。
かなり厚みのある、価値あるデータです。
それらを紐解いて、どんな関連性があるのか、何が足りなかったのか、何が無駄だったのか、さらに深掘りする材料になります。
失敗ではなく、最高までの確かなプロセスです。
紙に書き出すという行為を面倒臭がると、これらをすべてアタマの中でやろうとするので、ごちゃごちゃします。
すべてアタマの中で出来てしまう人がカッコいいのでそうしたくなる気持ちはわかります。
すべてアタマの中で出来る人はいきなり成果を出しています。書かずともアタマで出来ているから。
でもその人たちもこの作業事態は本気でやり尽くしています。
凡人にとってお客様の悩みの書き出しは魔法の杖
私のように凡人にとっては、こうして整理するために書くという行為は最短距離の正攻法です。
面倒臭がる人はボタン一つでなんでも出来て欲しいのですが、ボタン一つで大金が湧き出るとことはありません。
悩みを書き出すというめんどくさい行動こそが、実は最短距離で成果を出せる方法なんですよ、これが現実の魔法の杖なんですよと情報提供するのが、この場合の正解です。
コツコツ頑張ることが一番という当たり前の答えですが、それをグサッと宣言されて、行動を起こすのか、なんだそんなことかとバカにして終わるのかということです。
すんなり話を聞き入れて、早速紙を取り出して書き始めたあなたは、確実に一歩夢の実現に近づきました。
まとめ
「売ろう、売ろう」としても今や誰しもそこまで買いたいものってないので、売る側の押し付けになり上手くいきません。
「こんなことで悩んでいませんか?」と個人の生き方に寄り添ってくれたら、なんとなく嬉しいかなって気持ちになります。
「気づいてないかもしれませんが、こんなお悩みありますよね?」と相手のこころのモヤモヤをコトバにしてあげられたら最強です。
何かを売り込むのではなく、相手を勝たせるのですね。
あたかも相手が自分でハンドルを握り、自分で決断したかのように満足する、そういう商品、サービス提供をしたいものです。
お客様に寄り添うことは悪徳商法とは全く違いますので、お客様の悩みを解決するように見せかけて、こじつけで売りたいものを押し込むのはやめましょう。
あなたの信用がさがり、トータルライフであなたも大損することになります。