人は褒められることには慣れるが、怒られることには慣れない
人は褒められることには慣れるが、怒られることには慣れない
これは部下のマネジメントに関わる人や、子育てをしている人には知っておいて欲しいことなのですが、人ってこんなもんなんです。
例えば一度とってもいいことをして褒めまくったとします。そして次に良くないことがあって、叱ったとします。
この場合、褒めたことと叱ったことでプラスマイナスゼロなので、マネジャーとしては、親としては最大級の配慮をしたという感覚の人がいますが違うのです。
面倒くさいことにこのバランスは一対一ではありません。5対1くらいという人がいますが、私の実感では20対1くらいです。
マジか? って感じですよね。
一回なにかを指摘するのにはそれに対して20階くらいは褒めないとバランスしないです。
回数がかなり大事なので、1つ1つの重みはあまり関係ないです。ここがポイントです。
決定的なミスをバシーっと指摘するとして、あとはほんの些細なちょこちょこしたことでもいいので20こ褒めればなんとかなります。
逆に凄まじく大々的に褒めたからといって大した効果はありません。
人前で褒めてくれたとか、自分が褒めて欲しいところを褒めてくれたとか、褒めるにもたしかに重みはあります。
でも、残念なことに人はい褒められることにはなれるのです。それもかなり早めに慣れます。
褒めが減ると「もっと褒めて」欲求は溜まりますが、褒めが増えたところでマイナスにならないだけでさほどプラスにもなりません。
ところが怒りは一瞬でマイナスになります。
そしてこれはほとんど慣れません。
仕事だからとか、お菓子もらえなくなるからとかいういろんなペナルティ理論で慣れたような素振りを見せる人もいますが、我慢しているだけです。
基本的には怒られたら気持ちはマイナスになります。
怒ってない、指摘してる、叱っているとかいっても、結局同じです。
言われた人が怒られたと思ったら気持ちはマイナスになります。
なにが言いたいかというとこういう事実に無自覚な人が多すぎるという話です。
部下や子供だからといって、その人を否定していいわけないんです。
例え役割として必要な場面があったとしても、本当に話を聞かせたいなら20倍褒めれないとダメです。
普段から相手のことをよくみて、本心で褒める部分を知ってないような人からの指摘なんて聞きたくないです。
相当に信頼関係がある人との間であっても、それでも気持ちは落ち込むものです。
間違っても連発で人を否定するようなことはやめましょう。
40倍褒めないといけません。
そうでないと周りはどんどん敵ばかりになります。
信頼関係のできていない人にはやってませんという人、信頼関係ができててもダメですからね。
信頼関係ができてたら、車椅子の人の朝蹴って良いんですか? という話です。
車椅子の人に、できるだろ! 走れよ! って言って良いんですか? という話です。
人の心は本当に本当に繊細で、そして褒められることには慣れてしまうけど、怒られてることには慣れないややこしいものなのです。
だからこそそのことを知っている人と知らない人で、周りから獲得できる信頼の総量が圧倒的に違ってくるのです。
信頼を貯めるにはこの原則を知っておきましょう。