戦略思考を手に入れろ! 押さえるべきポイントはこれだ!
戦略思考を手に入れろ! 押さえるべきポイントはこれだ!
「戦略」というと何やら大それた感じもするし、逆にとっても単純な気もします。
戦略というのは何か(ビジョンや目的)を成し遂げたいときの考え方で、方法論が戦術でしょうか。
そうなると目的がなんであろうと、世界平和でもお小遣いアップでも戦略があるのとないのでは成功確率が変わりそうです。
例え失敗したとしても戦略があると振り返って経験値に出来ますが、無計画な闇雲の行動は無駄うちに終わります。
そういう訳で戦略は立てたほうが良さそうですが、一体どうやって立てるのがよいのでしょうか?
成功者から学ぶ戦略の立て方
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方法ですが、以下の通りです。
1.解決したい問題を明らかにする
2.問題が起きている背景、現状を整理する
3.問題を解決したい人たちの強みを見つける
4.強みを生かした改善案を考える
5.その改善案を自分が実現できる理由を明らかにする
6.その改善案を実現した先にある自分のメリットを明らかにする
なんとなく「戦略」というもののイメージだけていうと4.の「改善策」になるのでしょうが、大事なところは5.です。
ここをおさえるのが戦略のポイントとなります。
この戦略立案方法が聞く理由
今回の戦略立案方法はキングコングの西野さんの戦略思考を分解してみたものです。
漫才師、テレビタレント、絵本作家、ビジネス書作家、などで日本のトップレベルの成果を出した西野亮廣さんですが、彼の成功は全てこうした戦略思考の賜物です。
彼が昨年の夏にシルクハットというクラウドファンディング サイトをリリースして、すでに何千万円単位の成功例が出ています。
このクラウドファンディングサービスを作るにあたって、考えていたことを昨年の元旦のオンラインサロンの記事でアップされていました。
一年前の記事はオンラインサロンメンバーに限り、いくつかの約束を厳守することで公開してよいということになっています。
紐解いて説明していきます。
ここから全文引用です。
夜中に働きたくないし、なにより寒いのが本当に苦手なので、年越しイベント的なものは全部お断りして、昨夜はアトリエにこもって、ひたすらホワイトボードと向き合っていました。
考えていたのは新しく作るクラウドファンディングのプラットフォームこと。
クラウドファンディングのプラットフォームごと作ろうと思ったキッカケはいくつかあるのだけれど、その一つに、「吉本興業の収益構造を根底から改善する」というのがあった。
今、吉本興業をはじめ、日本中の芸能事務所がどういう形で会社を運転しているかというと(ザックリ説明すると)…
「事務所がとってきた仕事を、事務所が所属タレントに分配する」と、なっている。
ただ、正直なところ、今の時代はタレント個人が情報を発信できるようになり、つまり、事務所に頼らなくとも、自分でいくらでも仕事がとれるようになった。
となってくると、ぶっちゃけた話、もう芸能事務所なんて“ほぼ”要らないんだよね。
少なくとも、分配される仕事の順番待ちなんてしたくない次の時代の才能は、芸能事務所に入ることを選ばない。
このまま進むと、芸能事務所の力が弱まるなんて火を見るより明らかで、ここから逆転しようと思ったら、収益構造からゴッソリ変えなきゃいけない。
吉本興業の一番の財産は、所属タレントを6000人抱えているということだ。
世界のどこを探しても、これだけの数のタレントを抱えている芸能事務所は無い。
(=事務所がとってきた仕事を分配しきれるハズがない)
というわけで、「6000人の芸人に仕事を取りにいかせて(直営業を解禁して)、そのパーセンテージが会社に入るようにした方がいい」と提案した。
それを可能にする為の装置がクラウドファンディング。
僕はこれまでクラウドファンディングで1億ウン千万円を集めていて、手数料として、サイト(プラットフォーム)側に、2千万円近くをお支払いしていた。
吉本興業の収益構造は2本柱にして、一つはこれまでどおりのやり方。
そして、もう一つは自社でクラウドファンディングのプラットフォームを立ち上げて、所属タレントには、そのクラウドファンディングを使ってもらって、その『手数料』を会社の売り上げにする。
クラウドファンディングは、実はどのサイトもサービス自体にはあまり大差はなくて、勝負の分かれ目はプレーヤーの獲得になってくる。
ファンやアイデアを多く抱えているプレーヤーの獲得が、サイトの明暗を分ける。
吉本タレント全員が使えるとなると、そこそこ勝ち戦だと思う。
「吉本興業×クラウドファンディング」の立ち上げには『監修』として、おもくそ関わるけれど、利益は1円も要らない。
その代わり、「僕のやることには今後も口を挟まないでね」とだけ。
ディズニー退治は、想像以上に大きな仕事で、最初は奇襲を仕掛けるしかなくて、奇襲を仕掛ける時に一番必要なのは、『えんとつ町のプペル』の無料公開の時と同様、「西野がやることなら大丈夫」というスタッフからの信頼なんだよね。
奇襲を邪魔するのはチームによるリミッター(自主規制)だから、まずは、そのリミッターを外す。
今年も宜しくお願い致します。
2018年元旦
西野亮廣
引用終わりです。
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えんとつ町のプペル[本/雑誌] (児童書) / にしのあきひろ/著 価格:2,160円 |
西野さんの戦略思考
1.解決したい問題を明らかにする
まず「吉本興業の収益構造を根底から改善」です。
雨トーークで話していた芸人がギャラアップを交渉したけどダメだったので、ギャラを払う吉本の収益をあげようという件です。
めちゃめちゃ大きな問題ですが、お金の話なのではっきりとした取り組み価値があります。
2.問題が起きている背景、現状を整理する
問題を芸人のギャラの視点ではなく、支払う側の吉本が今までのような安定した収益は確保できなくなりますよという根本原因まで落とし込んで整理しています。
3.問題を解決したい人たちの強みを見つける
強みとして6000人の芸人がいる、これが今は弱み(捌き切れない)になっていることにも言及しています。
4.強みを生かした改善案を考える
その6000人に働いてもらって、そのお金を吉本に落とすアイディア。
それをウェブサービスでやってしまおうというアイデア。
これはたぶん今までに誰かが頭で考えた可能性がありますね。
あくまでも「アタマデカンガエタコトガアル」です。
5.その改善案を自分が実現できる理由を明らかにする
ここが最重要なのですが、ここで、西野さんはご自身の強みとリンクされるのです。
日本で一番クラウドファンディング を成功させてきた実績と、オンラインサロンで集まったウェブサービスを開発できる人員を総動員すればテクノロジーの力で解決できると提案したわけです。
6.その改善案を実現した先にある自分のメリットを明らかにする
その改善策をやりきる本人のメリットが大金だったり、名誉的なものだったり、近視眼的な感じだったら協力者を募りにくく、成功率も下がるのかもしれません。
そこで「でもお高いんでしょう?」という相手の思考を見事に先制パンチでやっつける「利益は1円もいらない」です。
「そのかわりやることに口を挟まないでね」です。
徹底的に信用を稼ぎにいって、小銭には目もくれないという「姿勢」が戦略を成功に導く「協力」を得るエネルギーとなっているのです。
まとめ
戦略の手順を書きましたが、どれだけ戦略の成功率を上げるかはその人の実力と姿勢にかかっています。
6000人でクラファンやればそりゃいけるやろって居酒屋の隅で語って終わりなのか、批判に負けずに自力でクラファンやり続けて実績をあげてきた人なのかの違いです。
戦略を練る時に自分の強みを知っていないといけません。
自分の強みが無ければ、戦略のパターンも勝率も変わるので、もっとも重要なのは自分自身の戦闘力ということになります。
そしてその戦闘力を鼻にかけて偉ぶるのではなく、その戦闘力さえも無料公開にして、またさらなる大きな信用を稼ぎにいくのです。
なぜかかつて嫌われまくっていた西野さんから本質的に学ぶべきは、こうした努力の達人でありながら、究極の人間性を兼ね備えているところではないでしょうか?
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