期待を超える仕事術 小さな約束のその先へ
期待を超える仕事術 小さな約束のその先へ
仕事の基本が身についた人はその次のステップとして何を考えるでしょうか?
多くの人は期待に応えたいという気持ちを持っています。そしてさらにその期待を超える活躍をしたいという欲求も出てくるはずです。
ところが実際に期待されたことよりも、何倍も頑張っているのに、今度はこちらの期待するほどは評価されないということがあります。
これはどうしてこのようなギャップが生まれるのでしょうか?
そのヒントは「小さな約束」にあります。
期待を超えるには期待値を明らかにせよ!
期待を超える仕事をするのは、期待通りに仕事をするのと何が違うのでしょうか?
例えば来週末までに仕上げる資料があるとしましょう。
これを来週末に仕上げたら、まぁ期待通りに仕事をしたことになります。期限には間にあっているので。
世の中には期限を平気で守らない人もいるので、期限を守るだけで褒められる組織もあるくらいです。
これをもし今週末に仕上げたらどうでしょうか。
私が頼んだ側ならかなり嬉しいです。なぜならさらに内容をレベルアップさせる時間ができるからです。
でも一緒にレビューするつもりがなく、内容も任せるような場合は、人によっては早く仕上げても「え? ヒマなの?」みたいなリアクションする人もいます。
そうならないために、最初の段階で「来週末が期限ですね。できる限り、来週の中頃にはに仕上げるようにします」と引き受ける際に断りを入れましょう。
そうすると、リアクションが分かります。
「それは助かるな、よろしくね」となるか
「別にどっちでもいいよ。来週末でいいよ」
こうして相手の期待値基準を明らかにする質問を入れましょう。
期待値を小さな約束まで落とし込め!
来週の中旬までに仕上げるというのは、水曜なのか木曜なのかよく分かりません。
この状態でめちゃめちゃ頑張って水曜に仕上げても、実は木曜で良かったとなるかもしれません。
そうならないために、具体的な約束にしてしまうのが得策です。
「では、来週の木曜の午前中までに仕上げますね」
というと具体的な約束が出来ます。
当初の来週末という依頼を、前倒しで約束するわけです。
そして実際には水曜に仕上げて出せば、当初の依頼よりも、そして自分で設定した早めの提案納期よりも、さらに早く仕上げることで2回も期待を超えたことになりす。
実際のところはかなり余裕を持ってセットするんですけどね
これが可能になるカラクリは、もともと余裕を持ってやっても水曜に終わる見込みの仕事だったのです。
これは演出力なのですが、相手の依頼が来週末という時点で、「早くも遅くもない適度な期限設定だな」となります。
そこで先手でこちらが「来週の水曜日までにしあげましょうか?」などと提案してしまうと「おぅ、ぜひよろしく」となるだけです。
単に暇だったと思われるだけで、何の感謝もされません。むしろ自分で提案したその期限に遅れたらイメージが悪くなりさえします。
そのため「来週までには〇〇と〇〇と〇〇の仕事がありまして、これらと同時に今回の依頼を進めますと、来週の木曜の午前中が最短の仕上げ見込みですがいかがでしょうか?」という言い方になります。
実際は余裕で水曜に終わる見込みですが、いつインフルエンザになるか分かりません。
バッファを加味した納期設定は嘘ではなくて、リスク対策です。
まとめ
仕事を受けるときは、相手の希望期限を確認し、自分の見積もり期限を理由とともに説明しましょう。
そして、相手の依頼期限と自分の提案した期限を確実にメールなどて書いて残しましょう。
そして、さらにそれよりも早く仕上げた事実を同じくメールなどに書いて残しましょう。
こうした小さな約束を期待以上に超えていく積み重ねがギャップなく、評価してもらうひとつのコツです。
あなたの頑張りが報われる仕事の仕方をしたください。
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